岐阜日豪協会 設立の経緯

 岐阜日豪協会の設立については、国際ロータリー―第263地区(岐阜、三重)が提唱されていました青少年交換計画(高校生を一年間外国へ勉学のため相互に派遣・受け入れをし、この間に語学を習得し、風俗、習慣、生活、文化、歴史、社会等の見聞を広め、同時に互いの国の実情を伝え交換計画の目的である国際理解と親善の促進に務る )による、オーストラリアとの交換学生の派遣 ・ 受入の増加が大きく寄与しています。

 当協会設立当時は、全国で100名を超える豪州学生が滞在し、岐阜県下でも毎年20名以上を数えるオーストラリア来日学生が、各ロータリークラブにてホストされていました。1970年代初頭、オーストラリアにとって最大の貿易相手国であるイギリスが、1973年1月1日に欧州経済共同体(ECC)へ加盟し、それにより豪英間の貿易は減少していきました。同じ頃、経済発展をしはじめていた日本が最大の貿易相手国となり、経済関係も良好になりました。そのことが影響し日本企業のオーストラリア進出が盛んとなり、在豪の日本企業に就職を容易にする為、日本語熱が盛んとなり来日学生の希望者が増加し、最盛期には30名を超える交換学生が岐阜に来日しました。

 その様な時期に、さらに日豪間の関係を深めようと岐阜県下の青少年交換計画を実施されていた各ロータリークラブが中心となり岐阜県経済界の支援を得て、現特別顧問、杉山幹夫が岐阜日豪協会設立準備委員長に就任し、岐阜商工会議所会頭であった高橋順吉氏が初代岐阜日豪協会会長に就任され岐阜日豪協会は設立されました。

 以上の通り岐阜日豪協会の設立には、国際ロータリー第263地区青少年交換事業とは深く繋がっていたことをご理解頂ければ幸いです。